「フードロス」「食品ロス」という言葉を聞いたことがありますか? 近年、環境の課題として取り上げられることも多い「フードロス」は、私たちにとって身近な問題。
フードロスとは何なのか、フードロスの問題点とは?
私たちにもできるフードロス削減法とともにご紹介します。
目次
フードロスとは
「フードロス」とはまだ食べられる食品を捨ててしまうこと。
食べ残しや賞味期限切れ、使いきれなかった食材、規格外の食材などを破棄するフードロスが、今世界でも大きな問題になっています。
まずは日本のフードロスの現状をみてみましょう。
日本のフードロスってどれくらい?
日本におけるフードロスの量はなんと年間約600万トンにも及びます。
国民一人当たりに換算すると、1日約130g(茶碗1杯分相当)、年間約47Kg。
毎日一人ひとりが茶碗1杯分のごはんを捨てていることになります。
これは大変な量ですね。
では世界と比較してみましょう。フードロスが多い国は以下の通り。
1位 | 中国 | 103Mt |
2位 | アメリカ | 56.4Mt |
3位 | 日本 | 17Mt |
1位は中国でした。しかし人口1人当たりの発生量を見ると、中国75.74kg、日本133.6kgと日本の方が多くなっています。
世界では9人に1人が栄養不足と言われている中、日本はたくさんの食品を捨てているのが現状です。
フードロスの種類
フードロスには主に「家庭系食品ロス」と「事業系食品ロス」の2種類があります。
事業系食品ロスは飲食店やスーパー、食品製造会社などから出るもので年間約324万トン。
家庭系食品ロスは、家庭で余らせた食材などのことで年間約276万トン。
家庭からの廃棄が全体の約半数と、多いことに驚きます。 1世帯(4人家族の場合)、年間約6万円分の食品を捨てている計算になるそう。
そしてこれらを廃棄するためには多大なコストもかかっており、それには税金が使われているんです。 他人事ではありませんね。
食品ロス削減国民運動
そんなフードロスを削減するために、農林水産省は「食品ロス削減国民運動(NO-FOODLOSS PROJECT)」を展開しています。
「食品ロス削減国民運動」とは、官民が協力して食品ロス削減を推進するプロジェクト。
「ろすのん」というロゴマークを作成し、多くの企業や自治体などに賛同を呼び掛けています。 これを目にした人がフードロス問題を身近に感じられるよう、かわいらしいロゴマークになっています。
食品ロスの削減の推進に関する法律
さらに日本では、フードロス削減に関する法律も整備されています。
令和元年10月1日には「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)を施行。 主な内容は以下のようになっています。
- 一人ひとりが主体的に食品ロス問題に取り組む
- まだ食べることのできる食品は破棄せず、できるだけ活用する
- 事業者は食品ロス削減の施策に協力し、積極的に取り組むように努める
また2001年に施行された「食品リサイクル法」では、余らせた食品を肥料・飼料などに再利用するよう促しています。 2030年度には2000年度と比べて食品ロスを半減させるという目標も掲げています。
食料の多くを輸入に頼っている日本。食料不足に瀕している国々のことも考え、国民全体で真剣に取り組むべき問題といえるでしょう。
フードロスを削減するメリット
フードロスを削減することは「もったいない」をなくす以外にも、いくつかメリットがあります。
廃棄にかかる費用を減らせる
捨てられた食品はゴミとなり、それらを収集・処理するのにも費用がかかります。
事業系廃棄物の収集は有料なので、その費用は企業が負担。 そして家庭や事業から収集した食品は、自治体が税金を使って焼却処理をします。
そのため、フードロスを削減すれば以下のようなメリットが生まれます
フードロス削減 → ゴミが減る → 企業や自治体の負担も減る |
企業の費用負担が減れば、もしかしたら商品価格に良い影響を与えるかもしれませんね。
ゴミが減って環境にも優しい
ゴミを焼却するときに発生するのがCO2。 フードロスを削減すれば可燃ゴミが減るので、その分のCO2も削減されます。
日本は「2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減」の目標を掲げています。 フードロス削減は、その目標を達成する一端も担っているんですね。
フードロスを削減するならミールキットがおすすめ
ではフードロスを削減するためにはどうしたらよいのでしょうか。
私たちが家庭からフードロスを出さないようにするためには 「買いすぎ」「食べ残し」「過剰除去」をしないことが大切。
簡単なようでなかなか難しいですが、それがすべてそろっているのがミールキット。 ミールキットの利用で、家庭でも楽にフードロス削減ができるんです!
ミールキットは無駄がない!
ミールキットは、あらかじめ決められた量の食材がセットになっているから、材料を余らせることがありません。例えば「玉ねぎが半分だけ欲しい」「キャベツは大きくて使いきれなかった」というお悩みを解決。
必要な分の野菜があらかじめカットされているので、食べられるところまで捨ててしまう野菜の過剰除去も防げます。
スーパーに行くとつい「あれも、これも!」と買ってしまいがちですが、ミールキットを利用すれば節約にもなりますね。
規格外の食材を助ける
ミールキットの材料には、規格外の野菜が使われることもあります。
例えば、少しだけキズが付いてしまった野菜や、味に問題はないのに見た目が規格外の野菜。 これらを破棄してしまうのはもったいないですよね。
ミールキットの利用は、そんな規格外で廃棄されてしまう野菜を助けることにもつながります。 野菜はカットしてお届けするので、見た目は気になりませんよね。 味は通常の野菜と同じなので、おいしくいただけますよ。
作りすぎが防げる
家族が食べる分以上に作りすぎてしまって、結局余らせて捨ててしまったという経験ありませんか?
ミールキットの量は「〇人分」と決まっているので、作りすぎる心配はありません。 食べ残しを生み出さないのも、ミールキットの大きなメリットです。
まとめ
世界の中でも、日本は大量のフードロスが発生している国。 飽食の時代に、私たちが自分の問題としてとらえることが大切ですね。
家庭からのフードロスを削減するためには
「買いすぎない」「食べ残さない」「過剰除去しない」を意識しましょう。
手軽にフードロス削減ができるミールキットはおすすめです。
食材宅配ランキングでは人気のサービスがチェックできますよ。 ミールキットを展開しているサービスもたくさんあるので、ぜひ一度試してみてくださいね。